任意整理で示談が成立したあと、住宅ローンやキャッシングは新規で契約できるのか?もしくは、借入できるのか?答えは「NO」です。任意整理後は、ローンやキャッシングの新規契約、新しい借入は利用できません。
任意整理で示談が成立すると、国内の信用情報機関に『事故情報』が登録されます。事故情報とは、個人の信用情報に傷がつくことです。一般的に“ブラックリスト”と呼ばれる状態です。
事故情報が登録されればローンやキャッシングなど、新規の借入はできなくなります。例えば、住宅ローンを申し込んだとき、信用情報に傷があるため審査が通りません。キャッシングの申し込みについても同じです。
ただし、一定期間を過ぎれば事故情報の登録が解除されます。解除されれば以前のように住宅ローンやキャッシングなど、新規で借入することが可能となるでしょう。つまり、ブラックリストではなくなり、クリーンな信用情報に戻るというわけです。
《任意整理の事故情報が登録される期間》
機関名 |
取り扱い関連情報 |
登録期間 |
C・I・C |
クレジットに関する取引状況 |
登録なし |
J・I・C・C |
信販会社、消費者金融、ローン会社、保証会社、 リース会社に関する取引状況 |
5年で解除 |
K・S・C |
銀行、信用金庫、信用組合に関する取引状況 |
5年で解除 |
闇金から借りるのだけは止めましょう!
任意整理で事故情報が登録されていても、特定の金融業者であれば借入することが可能です。ブラックでも借入が可能?はい、可能です。ただし、借入先は“闇金(ヤミ金)”になります。すでにご存知の方も多いと思いますが、闇金は非合法的な金融業者です。
利息が高いと指摘される通常のサラ金が年利29.2%。借りた元金に対して1年でおよそ3割の利息が発生することになります。しかし闇金の場合、10日で1割(トイチ)や、10日で5割(トゴ)といった利息を設定し、貸し付けています。
10万円借りれば、10日後には1万円の利息が発生(トイチ)、トゴにいたっては10日後に5万円の利息が発生します。一言でいうなれば、異常なほど高金利です。万が一、闇金から借りてしまうような事態になれば、生き地獄を味わうことになるでしょう。
たいていの利用者が10日後の利息だけを払いつづけるパターンです。あっという間に元金を超え、延々と利息だけを払っていかなければならなくなります。そもそも、元金を一括で返せるようなら闇金から借りたりはしません。
闇金は非合法金融!厳しい取立てや催促がおこなわれます
利息さえ支払えていれば救いようがありますが、最悪な状況は支払いを滞った場合です。ものすごい勢いで取立てが始まります。サラ金の督促状や取立てが遊びに思えるほど、闇金の取立ては中途半端なものではありません。徹底的に債務者を追い詰めます。
自宅への時間外の訪問は貸金業法で禁止されていますが、闇金には無関係です。分かりやすく言えば、闇金にはルールが存在しないということ。時間外の自宅訪問はもちろんのこと、場合によっては職場までやって来て返済を迫ります。
こうなってしまうと、周囲への影響を防ぐことが難しくなるでしょう。家族や職場に闇金から借金していることを知られ、最悪の場合、家族に返済を要求するおそれも考えられます。あとで後悔してもどうすることもできないのです。
非合法な金融ですから裏社会とのつながりも深く、一般的な常識が通用しない闇金がほとんど。任意整理で借入できなくなったからといって、危険な金融業者に手を出さないよう注意してください。
あなたが想像している10倍、いや、100倍以上、危険な状況が待ち受けているといっても大げさではないでしょう。新しい借金をつくる手段ではなく、現状の生活水準を立て直すことを第一に考えなければなりません。
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