【ヤミ金撲滅!】意外に知られていない借金の取り立ての禁止行為
悪質な借金取り立てに悩まされていませんか?
1980年代、いわゆるバブルの時代からヤミ金融は存在していました。
現在とは違い、悪質な取り立て行為を取り締まる明確な罰則規定がなかったことから、かなり強引な取り立て行為を繰り返してきたのです。これが問題視されるようになり、平成15年に「貸金業法」の改正がなされ、借金の取り立てに関する規制(通称、ヤミ金融対策法)が設けられることになったのです。
それにも関わらず、ヤミ金融業者はいまだに悪質な借金取り立てを行っているというのです。
不当な取り立てに悩まされている方、もしかしたらそれは違法行為かもしれませんよ。
知人や友人が借金問題に悩まされている方、今回の知識を役立てて不当な取り立てから救い出してあげましょう。
今回は、まだまだ世の中に浸透しているとはいえない、借金取り立ての禁止行為についてご紹介します。
貸金業法による取り立て禁止行為の一覧
- 正当な理由もなしに、非常識と考えうる時間帯(午後9時~午前8時)に債務者に対して電話やFAX、または直接訪問をする行為。こういった非常識な取り立て行為は貸金業法違反に該当しています。
- 正当な理由もなしに、債務者に対して居宅以外の連絡先(勤務先など)に電話やFAX、または直接訪問をする行為。こちらは貸金業法違反の他にも業務妨害などにも該当する悪質な行為です。
- 債務整理を弁護士や司法書士へ委任した旨の通知後、または調停、破産などの裁判手続きへと移行した旨の裁判所からの通知後に、正当な理由もなしに直接債務者へ支払い請求をする行為。貸金業者は、債務整理などによって債務者から専門家や裁判手続きに委ねられたことを知りながら、債務者へ直接支払い請求することを貸金業法にて規制されています。
- その他、正当と認められない方法により請求や取り立てをする行為。いかなる方法であっても社会通念上、不適当と認められる方法、正当性を欠いた取り立て行為はすべて禁止されています。
上記したものは、どれも貸金業法に照らし合わせた場合の禁止行為です。
特に最後の項目はかなり広い範囲での規制を加えているといえます。
しかし、ヤミ金の取り立て行為は、上記した程度では済まないことがほとんどです。
では、さらに細かい内容を下記にてまとめていきたいと思います。
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その他の違反行為のまとめ
- 目の前や家の前などで大声をあげる行為
- 多人数で家まで押しかける行為
- 暴力を振るったり暴力的な態度をとる行為
- 他の貸金業者から借入をさせ、返済を強要する行為
- 債務者以外の者に支払い請求をしたり、取り立てをする行為
これらはすべて禁止されている取り立て行為であるばかりか、犯罪要件をも満たしかねない悪質な行為です。上記した取り立て行為を恐れるあまり支払いを一度でもしてしまうと、さらにエスカレートする恐れもあります。
いくら支払いができないからといって、相手の不当な取り立てに屈することはありません。これらの行為があった場合は、すぐに警察へ通報するようにしましょう。
ヤミ金が違法な取り立てをする理由
ヤミ金がこういった違法な取り立てをするのには実は理由があります。ヤミ金からの借入の場合、そもそもの契約自体が違法な利率になっていることがほとんどなのです。
ヤミ金側は初めから法律を順守しようなんて考えは一切ないことから、違法な取り立て行為にて強引な金銭回収をしてくるのです。
相手がヤミ金であったとしても借入をした以上、元金分については常識の範囲内で返済することはあっても、違法な利率分については返済する必要はありません。最初に交わした契約が違法なものとなっている場合、法律上その契約自体が無効となりますので返済する義務がなくなるのです。
ヤミ金側はもちろんそれを知っていますので、なんとか支払いをさせるためにありとあらゆる強引な手段を講じてくるというわけです。
これ以上の搾取をされないために
現在、貸金業として登録がなされている貸金業者については、上記したような強引な取り立てをやっている業者はほとんどありません。登録情報を偽装し、表向きはまっとうな貸金業者を偽っているヤミ金業者も中にはありますが、それもほんの一部といえます。
では、どう解決すればいいのでしょうか
ヤミ金から借入をしてしまい、悪質な取り立てに悩まされている方は、法律の専門家に相談へ行ってみることをおすすめいたします。ヤミ金は法律を知らない法的弱者からの搾取を繰り返しますが、法律の専門家が介入すると、違法なことをしているのは重々承知をしているため、下手に動くことができなくなるのです。
警察に相談しても、刑事事件に発展するような行為が無ければスグに動いてくれません。依頼したら、取立をスグにストップしてくれるヤミ金問題に精通しているプロに相談してみましょう。
まとめ
これは違法な取り立て行為なのでは?もしかしてこの貸金業者はヤミ金融なのでは?
こんな疑問がわいてくるようでしたら、必ず法律相談へいってみましょう。
昨今では、専門家による無料法律相談を実施している窓口もたくさんあります。
不当な搾取をされないためには、知識を蓄えることが非常に重要なのです。