職を失った、収入が途絶えた、結果的に多重債務者になった。そんな時の解決法は?

multiple consumer loans

広がる収入格差

景気が良くなっている、みなさんは実感していますか?一部の大企業に勤める方や、成功したベンチャー企業の経営者(いわゆるニューリッチ)などは潤っているようですが、地方の中小企業では話が違います。

倒産やリストラは相変わらず後を絶ちませんし、収入が伸び悩んでいる方も多いことと思います。


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裁判所の資料によると、平成25年度には71,596人もの人が自己破産を行っています。
【参考】司法統計 裁判所

債務整理や自己破産は他人事だと思っていませんか?病気、リストラ、会社の倒産。貴方もある日突然「無収入」になるかもしれません…。

収入が途絶えるケース

ある日突然収入が途絶える…。想像するだけで恐怖だと思います。一体どのような理由で仕事がなくなるケースが多いのでしょうか。

1.体と心の病気やケガ

病気はある程度予防できます。そのために健康管理に力を入れている人も多いでしょう。

ですが、絶対に病気にならない!という保証はありません。20代でがんを患う方もいれば、また、突然、交通事故に巻き込まれたり、天災に見舞われてケガを余儀なくされることだってあります。

最近多いのが、30代、40代の働き盛りの人が仕事のストレスからうつ病になってしまうケースです。仕事もできない状態になりますから、生活が困窮するのは目に見えています。

2.リストラ、倒産、失業

ある日、突然「クビ」を宣告されてしまうリストラは避けようのない事態です。

すぐに再就職先が見つかれば問題無いのですが、高齢者になると新たな就職先を探すのは困難です。結果的に今よりも条件の悪い就職先を選ぶか、アルバイトなどで糊口をしのぐことになってしまいます。

安定して続くと思い込んでいた収入が途絶えてしまえば、住宅ローンやカーローンなどの支払いも困難になることがあります。

3.親の介護

最近、収入が減ったり途絶えたりするケースで多いのが介護問題です。親の介護をするために、年間で100,000人もの人が離職しているといわれています。今や大きな社会問題となっている介護ですが、親の症状が悪化したりすると長引く可能性もあります。

子供や親に十分な預貯金があれば、介護サービスを利用するなどして、子供の負担を少なくすることができます。

しかし、今のご時世では親を介護付き老人ホームに入れる経済的余裕がある人はそう多くありません。やはり、頼ることになるのは、自らの預貯金と、介護される人の年金と預貯金という事になります。

収入が減ったら借金は可能な限り避ける

収入がなく、生活が苦しくなってくると、唯一の解決策として頼ってしまうのが貸金業者からの「借金」です。

低収入、無収入の状態で借金をすると、返済の目処は立たず利息によって借金は膨れ上がります。たとえ、仕事が見つかっても、収入が借金の返済へと消えてしまうため、当然生活費が足りなくなります。

その結果、借金を繰り返してしまい最後には多重債務で首が回らなくなります。

これを避ける方法としては、安易に借金をしないことです。経済的に行き詰まったら、できるだけ支出を抑えて、身の丈にあった生活をすることです。

借金完済の目処が立たなくなったら債務整理

借金の完済が難しくなったときの選択肢の一つとして債務整理があります。

債務整理には4つの手続き方法がありますが、個人の借金解決法として多く利用されるのが、任意整理、個人再生、自己破産です。

ここでは、簡単に説明します。

  1. 任意整理
  2. 任意整理は過払い金請求と合わせて手続きする事が多く、借金減額どころか「過払い金」が返ってくるかもしれません。金利の計算をし直し、毎月の返済額を債権者との話し合いによって変更することで、借金を整理します。裁判所の手続きは不要で手続きも比較的簡単です。

  3. 個人民事再生
  4. 住宅のような高額財産を手放さずに債務を整理する方法です。借金を減額し、原則3年間で返済します。任意整理より借金額が減りやすく、自己破産ほど財産を手放さなくてよいのがメリットです。また、住宅ローン特則で自宅を残して借金整理できます。この手続きをおこなうためには継続した収入を得る見込みが必要です。

  5. 自己破産
  6. すべての借金が「チャラ」になるメリットがある一方、財産の大部分を失ってしまいます。また、借金理由がギャンブルや浪費などでは、破産免責が下りないケースがあります。個人再生と同じく裁判所を介した手続きで面倒ですので、弁護士に依頼するのが確実です。

債務整理とは? – 多額の借金が減額されたりゼロになる法的手続き

まとめ

債務整理を選択する理由で、最も多いのは生活苦です。債務整理をおこなうのは「恥ずかしい」というイメージを持たれがちですが、生活を立て直すための有効で正当な手段です。

苦しい借金生活に耐えきれずに自ら命を絶つ方も多くいます。借金を整理することで新たな人生にチャレンジできるということを、ぜひ忘れないでください。

また、病気、失業などで当面収入の見込みが無い場合には、行政へ相談し生活保護を申請することも決して恥ずかしい事ではありません。

生計を立て直し、人間らしい生活を送ることが何より重要ですから。

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