多重債務者の平均借金額は1,100万円!借り入れ依存症の人には特徴があった

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多重債務者が抱える借金の平均額は1,140万円!

今年3月、東京都が多重債務の現状について調査しました。そのデータをもとに多重債務者が抱える一人あたりの借金を平均したところ、1,140万円という結果になりました。

【多重債務者の内訳】

  • 100万円未満・・・20.4%
  • 300万円未満・・・27.8%
  • 300万円以上・・・51.8%
  • 最高債務額 2億円

※東京都 調べ


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借金の内訳は住宅ローンや事業資金、サラ金からの借入やカードローンなど様々です。借入に至るまでの経緯について最も多かった意見が「低収入」によるものでした。

生活費を補うために借金したり、住宅ローンを返済するためにサラ金から借金したりするなど、低収入が原因で借金を抱えたという声が多かったようです。

【参考】東京都ホームページ 多重債務110番相談結果
http://www.metro.tokyo.jp/INET/OSHIRASE/2014/04/20o4f100.htm

債務整理による自己破産以外の選択肢

多重債務になって返済が行き詰れば、「自己破産」を考える人も多いはずです。バブル崩壊後、破産者は急増し、平成15年には25万人以上の破産者を記録しました。

それ以降も多重債務者は増え続け、サラ金の高金利や闇金の暴利などに悩まされる債務者が社会現象にまでなりました。

しかし、平成15年から破産者の数は減っています。2012年の破産者数は約9万件です。多重債務者が増えているのに破産者は減少している、それは何故でしょうか。

その背景には「債務整理」が強く関わっています。

一昔前まで借金が返せなくなったら破産か自殺とまで言われていましたが、債務整理で借金問題を解決する人が多くなったため、自己破産以外の選択肢が広がったのです。過払い金請求や任意整理、民事再生が債務整理の代表的な方法ですね。

それに伴い「サラ金のグレーゾーン金利の廃止」や「闇金の取り締まりが強化」されるなど、法律面も従来に比べて厳しくなったことが理由としてあげられるでしょう。

多重債務者を生む「借り入れ依存症」とは?

多重債務者になるきっかけは、借金を繰り返すことです。はじめは緊張感や罪悪感など借金に対する抵抗がありますが、実際に借りてしまえば簡単にお金を工面できることが分かり、お金が必要になったら融資という言葉が頭に浮かぶようになります。

その結果、本当にお金が必要でないとき以外でもサラ金から借金をしたり、カードローンでキャッシングを利用したりするなど「借り入れ依存症」を引き起こしてしまうのです。

あげくの果てには、返済金を工面するために違うサラ金から借入して返済するようになり、とてつもない悪循環が生まれます。こうなれば、重度の多重債務者です。もはや返済する目途はたたず、精神的にも肉体的にも苦痛を感じるだけです。

返済のために新しく借入するのはNG!

多重債務にならないための方法は一つです。返済できない範囲の借金を抱えないこと、ただそれだけです。

返済できない範囲の借金を抱えてしまえば、当然ながら返済に行き詰まるわけですから返済金を工面するために新しく借り入れて返済しなければならなくなります。これはNGです。

返済ができなくなる、返済に行き詰まった、何かしらの事情で収入が減少したなど、借金のトラブルを解決するには、速やかに債務整理して現状を改善する必要があります。

グレーゾーン金利を計算して払いすぎた利息を取り戻したり、民事再生で債務総額を大幅に減少させたり、一日でも早く借金を無くすために最善の方法を考えなければなりません。

多重債務を放置すると、自分だけではなく家族や仕事にまで悪影響を及ぼすケースがあります。限界が来る前に、または限界に達している場合は、まずは弁護士や専門家に相談しましょう。そのうえで、正式に債務整理を依頼するか検討すればよいだけのことです。

多重債務から抜け出す最善の選択肢が債務整理であることは、今さら言うまでもありませんね。一人でも多くの多重債務者が借金苦から解放され、生活を立て直せることを願うばかりです。

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