優しく装う違法な貸金業者「ソフト闇金」が増えている。

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巷で最近囁かれている“ソフト闇金”とは?

闇金といえば「闇金融業者」の事で、普通の金融機関ではお金が借りられない人が、最後に借金を頼み込む非合法な金貸し業者です。


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そんな闇金の特徴は、「トサン(10日3割)」とか「トゴ(10日で5割)」といった法定金利を完全に無視したハードな金利と、返済期限を過ぎようものなら、怖いお兄さんが自宅や勤め先にまで押しかけて、ハードに金を回収する手口でしょう。

ところが、貸金業法が改正された2006年を境にして
「ソフト闇金」を名乗る業者が現れました。

そんなソフト闇金は次第に増えていき、今では堂々とHPを解説して営業するソフト闇金業者もいるようです。

ソフト闇金が、これまでの闇金業者とどう違うのかというと、特徴は二種類あります。

取立てがソフトな闇金

これまでの闇金といえば、その厳しい取り立てが特徴でした。何しろ闇金にまで手を出さなければならなくなった人間を相手に金を貸すのですから、生やさしい方法で取り立てていたら、金の回収は難しいでしょう。

ですから返済の期限が1日でも過ぎれば、途端に携帯電話が鳴りまくり、自宅や勤め先にまで押しかけ、「オイコラ!金返さんかい!」とヤクザ紛い(というか、本物のヤクザ)のハードな取り立てがなれされていました。

それに比べてソフト闇金の場合は、一応返済が1日でも遅れれば、すぐに連絡が入ります。しかしその返済をせまる態度はソフトで、間違っても「オイコラ!」とは凄みませんし、多少であれば返済を待ってくれるわけです。

また、昔の闇金は返済日が一週間とか10日サイクルが普通でしたが、ソフト闇金の場合はその返済サイクルも、2週間程度に延長されているところが多いと言われています。

ただソフト闇金の対応が、文字通りソフトなのは最初のうちだけで、業者をナメて返済をズルズル引き延ばすと、債権をハードな闇金業者に売り飛ばされ、昔ながらの怖いお兄さんがお金の回収に現れる事は間違いないでしょう。

金利がソフトな闇金

もうひとつのソフト闇金は“金利がソフト”という意味になります。闇金の金利がべらぼうに高いのは周知の事実です。

しかし、それと同じくらい有名になっているのは貸金業法の改正で定められた、“闇金に借りた金は元本も含めて返さなくてもよい”という事でしょう。

まぁ、法律で決まっているからといって、警察や弁護士に相談もせずに、ホントに闇金の借金を踏み倒そうとしたら、おそらく相当恐ろしい目に遭うと思われます。

しかし警察の取締まりや弁護士の活動によって、闇金業者が法外な金利で金を貸しにくくなっているのも事実です。

ソフト闇金は、闇金業者に比べて金利を低く設定しています。下手に暴利で相手を追い込んでしまい、警察や弁護士の元に駆け込まれるくらいなら、少々儲けを薄くしても素直に返してくれるくらいの金利で、長く客とつき合っていこうという考えになったわけです。

ソフトでもハードでも所詮、闇金は闇金

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ソフト闇金はそのように取立てがソフトであったり、金利が比較的ソフトであったり、またその両方であったりとか、パターンは様々です。しかし、どちらにしても正式に貸金業者として登録していない、非合法な業者である事に違いありません。

改正貸金業法は、こうした闇金業者を締付ける一方、金を借りる側が多重債務に陥らないよう、年収の3分の1までしか融資が受けられない「総量規制」というモノも設定されました。

ですから総量規制の縛りがある中、それでもお金が必要な人が闇金に走る、という矛盾も出てきているわけです。

いくらソフトだからといって、闇金にまで手を出すのは相当リスキーな行為である事は間違いありません。

借金はしないで済めばそれに越した事はありません。ソフト闇金に手を出す前にもう一度よく考えてみましょう。

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