FXは初心者にはハイリスクトレード

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初心者のFXやバイナリーオプションは破産予備軍への道

かつて、FXで４億円を儲けた50代の主婦がいました。（しかし、2007年に1億5,000万円を脱税して御用になりました）
これらの日本の主婦トレーダーは「ミセスワタナベ」という名称で呼ばれ、世界的に話題となりました。

一時期よりもFXトレーダーは減ったとは言え、今でも取引をおこなう人は国内に100万人程居ると言われています。

しかし、このFX取引が原因により多重債務となって破産手続をおこなう人が一定数いるというのはあまり知られていません。

また、近年ではFXの派生取引である「バイナリーオプション」なども人気を博しています。（通貨が上がるか下がるかを当てるという、ギャンブル性が高い投資です）

これら投資人口が増加えれば債務整理予備軍も増えていくのは間違いありません。

誤解が無いように言いますが、FX取引で成功している人はたくさんいます。
また、自己資金だけでFX取引する分には破産するケースはほとんどありません。
（前年儲けた分を使ってしまい、翌年税金が払えなくなり破産手続をする人はいます）

しかし、経験が浅い素人が借金してまでFX取引に手を出すとおのずと結果は見えています。

FXで破産する人のパターン

FXの失敗が理由で破産する人の場合、大きく2つのケースがあります。

一つは、FXの取引にハマってしまった人です。負けては消費者金融などから借入れをおこない、それを証拠金として入金し取引を重ねますが、結果的にマイナスとなり証拠金も無くなり強制ロスカットとなるパターンです。

もう一つは、債務返済のために一発勝負しようとFXに手を出してしまうケースです。こちらも負けては借入れを繰り返し証拠金が無くなり、残ったのは貸金業者から借りた多重債務だけという事になります。

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投資はセンスと言いますが、FXは素人が手を出すにはリスクが高い取引だと言えます。

素人が熱くなってしまう原因は、やはりFXやバイナリーオプションの特徴として、株取引などと違い仕組みが比較的シンプルで射幸性（ギャンブル性）の要素も高いためでしょうか。

FXにはレバレッジというものがあります。これはテコを意味しますが、少額の証拠金で数十倍～の金額の取引ができる信用取引の一種です。取引が成功すれば利益も数十倍になりますが、失敗すれば同じく数十倍のマイナスになります。

多くのトレーダーがレバレッジを掛けて取引をおこなうハイアンドローな投資だと言えます。

借金理由がFXやバイナリーオプションで自己破産はできるのか？

貸金業者から借入れをして返済不能な多額の借金を抱えてしまった場合には、自力での借金解決は債務整理しか方法はありません。

その中でも、返済不能な借金を抱えてしまった場合には自己破産が最も適した手続きと言えます。

自己破産とは、裁判所を通した手続きです。そのため、借金理由やその金額・借入れ先などを詳細に記述した申立書を提出し、それが裁判所から認められたら免責決定となります。

しかし、果たして「借金の理由がFXで自己破産はできるのでしょうか？」

免責を認めてもらうには「免責不許可事由」に該当しないかが重要です。

この「免責不許可事由」には、ギャンブル・浪費とともに株取引や先物取引なども該当します。当然、FXやバイナリーオプションも該当する事になります。

自己破産とは？ – 多重債務者で返済不能な人への債務者支援制度

裁判官の判断に委ねることになる

免責不許可事由という規定はありますが、必ずしもそれが適用される訳ではないようです。

借金理由は人それぞれですが、すべての借金がFXのために使われたとなると難しいかもしれませんが、一部生活費に当てられたり、住宅ローン、カーローンなどの返済にも使われていた場合には、免責を受けられる可能性はあります。

また、自己破産が初めてであったり、真摯に反省している態度が見えれば心証は良くなります。

最終的には裁判官の判断となります。