返済に困った債務者。借金が理由で招いた重大事件 ニュースまとめ

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国内の自殺者の原因第2位は借金苦です。

日本の自殺者は、年間3万人以上もいます。原因の第一位は病気によるものですが、第二位は借金が原因です。返済に行き詰まり自ら命を絶つ債務者が大勢いることが分かります。

そして借金は自殺ばかりでなく、世の中に事件を引き起こす“理由”になることもあります。


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記憶に新しい「ベネッセの顧客情報流出事件」。加害者は、パチンコや競馬といったギャンブルで約170万円の借金があり、“お金が欲しくてやった”と警察の取り調べで供述。借金が理由で犯罪に手を染める典型的な例と言えます。

借金にまつわる事件いろいろ・・・

借金の返済金を工面したかった、保証人になったことが原因、投資で失敗して借金を作った、など、いずれも“金欲しさ”の事件が目立ちます。借金が理由で自殺する債務者もいれば、他人の命を殺めてしますケースもあり、借金を取り巻く“命沙汰”が国内では絶えない現状です。

また、借金が原因とみられる事件において、大企業の不祥事や警察、公務員の不祥事が後を絶ちません。立場をわきまえることなく事件に手を染めてしまう・・・、“お金”の恐ろしい魔力を痛感するばかりです。

大丈夫か日本よ!?借金がらみの事件が多すぎる!

投資の損失500万円が原因で妻と子供2人を殺害

大阪市淀川区の住宅で1月、浜田誠容疑者(42)が500万円の借金を苦に妻子3人を殺害。容疑者宅には約2,000万円の預金があったことが殺害後に判明。妻の早智子さん(42)が「子どもの学費に」と浜田容疑者に内緒で蓄えていたといい、同容疑者も借金を妻に打ち明けていなかった。

 浜田容疑者が犯行に及んだのは1月24日未明。就寝中の早智子さんと中学3年の長男・優希君(15)、 小学6年の長女・愛香さん(12)の首を絞め殺害した。その数時間後、浜田容疑者は「職場に迷惑はかけられない」と同市内の飲食店に出勤。仕込みなどをした後、イネットカフェに行き、カッターナイフで手首を切ったが死にきれず、25日に出頭した。

 事件の引き金となったのは浜田容疑者が家族に内緒で始めた株式投資だった。数年前に指南本を購入し、ネットで投資を始めたが、失敗を重ね、気がつけば借金は約500万円に膨れ上がっていた。翌年の2011年2月28日、浜田誠被告に無期懲役の判決が大阪地裁で下されました。

 引用:2011年2月28日 読売新聞より

夫が保証人になったことで夫婦仲が悪化。男児5歳を餓死させた事件

奈良県桜井市で吉田智樹ちゃん(5)が餓死した事件で、母親の真朱容疑者(26)が保護責任者遺棄致死の疑いで逮捕。虐待のきっかけは夫の博容疑者(35)との不仲が原因。「借金の問題があった」と供述していることが5日に捜査関係者への取材で分かった。

 真朱容疑者は「不仲になって長男の顔が夫とダブるようになり、不満のはけ口にした」と供述していることが判明しており、県警捜査1課は、借金問題も事件の背景にあるとみて裏付け捜査を進めている。

県警の調べによると、両容疑者は取り調べで涙を流し、真朱容疑者は「わたしが母親でなければ元気に育ったと思う」と供述。博容疑者は「親らしいことをしてやれなかった」と話している。

真朱容疑者は約3年前、博容疑者が親族の借金の保証人になっていることを知った。
自宅に督促状が届くこともあり、次第に仲が悪くなったという。そのころから智樹ちゃんをたたいたり、つねったりし始めた。捜査関係者によると、博容疑者は金融会社から数百万円の返済を迫られていたとみられる。

引用:2010年3月5日 共同通信

コンゴ日本大使館の職員が放火。原因はカジノで作った借金か?

コンゴ民主共和国の日本大使館で起きた火災は、現職の外務省職員が放火容疑で逮捕される前代未聞の展開となった。3等書記官だった山田真也容疑者(30)は大使館の会計を一任されていた一方、現地のカジノで遊ぶ姿が同僚らに目撃されるなど金遣いの荒さが目立っていた。

 火災後、大使館の会計室に置かれている金庫の扉が開いた状態で見つかった。帳簿などから米ドルやコンゴ・フランで現金およそ2,200万円が保管されていたとみられるが、空っぽだった。鍵の管理や現金の出し入れは山田容疑者に一任されており、鍵は見つかっていない。

複数の同省職員から借金があったことが確認されており、遊興費で借金を膨らませ公金を着服した疑いも浮上している。周囲には「カジノで借金をつくった」などと説明していたという。

引用:2012年12月2日 産経ニュース

まだまだ続きます・・・

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融資と引き換えにヤミ金へ口座譲渡。現役警察官の不祥事

ヤミ金融業者から融資を受けるため、自分名義の銀行預金通帳を譲り渡すなどしたとして、詐欺と犯罪収益移転防止法違反容疑で浦和西署の交通課男性巡査部長(49)を埼玉県警が18日に書類送検し、同日付で懲戒免職とした。
容疑者は昨年11月、さいたま市の銀行で普通預金口座を開設。預金通帳とキャッシュカードをヤミ金融業者に譲渡し、これを担保に5万4,000円の融資を受けた疑い。
2000年ごろからパチンコにのめり込み、複数のヤミ金融業者から借金をし、債務総額は70万円。昨年春ごろから浦和西署の同僚5人に合計およそ350万円の借金をしていたという。

引用:2012年6月19日 スポニチアネックス 

保険料5億円を詐取。カジノの遊興費・借金が原因か

あいおいニッセイ同和損害保険の販売代理店を営む代表取締役(65)が、架空の保険契約を結び、契約者から保険料をだまし取っていた疑い。
被害者は兵庫県を中心に225人で契約数は492件。被害総額は約5億1,600万円に達するという。余罪があるとして捜査を続ける方針。あいおいニッセイ同和損害保険は警察に相談し、刑事告発を検討している。
事件に至った原因を、海外でのカジノなどの遊興費に使ったと話しているほか、借金も抱えていたと話している。

引用:2012年5月31日 スポニチアネックス  

動物園の入場引換券を換金。偽造の疑いで逮捕。犯行理由は借金の返済

東武動物公園の入場引換券を金券ショップで換金したとして、埼玉県警捜査2課は25日、偽造有価証券行使と詐欺の疑いで東武動物公園を運営する東武レジャー企画の元業務部課長(45)を逮捕した。

偽造にも関与したとみて捜査。群馬県の業者に発注し、2012年12月から約9万5,000枚の偽造券を印刷・発行している疑い。「パチンコで多額の借金があり返済のためにやった」と供述しているという。

引用:2014年3月25日 スポニチアネックス 

愛知県で家族4人の変死体。借金1億円が事件の背景に

愛知県岡崎市で12日、坂野充徳さん(47)の焼死体が見つかり、13日に名古屋市で両親の広則さん(78)、直子さん(75)夫妻、充徳さんの義兄が遺体で見つかった事件で、充徳さんと姉、義兄の3人が11日に県警南署を訪れ、夫妻の捜索願を出していたことが捜査関係者への取材で分かった。
義兄が残したメモには、「(自分が)充徳さんを死なせた」との記述があり、捜査本部は捜索願を提出した後に充徳さんと義兄に何らかのトラブルが起きたとみている。捜査本部によると、夫妻の死因は首を圧迫したことによる窒息死で、死後数日が経過していた。
夫妻が住んでいた名古屋市南区の家には9日以降の新聞がたまっており、近所から連絡を受けた姉が11日朝、義兄と共に警察に相談。同日に充徳さんを加えた3人で警察を訪れている。
充徳さんは借金1億円を抱えており、その保証人に両親がなっていたという。「借金取りから逃げているのかもしれない」と姉が警察に話している。
充徳さんは岡崎市中島町のアパートから焼死体で見つかり、充徳さんの両親は名古屋市中区の駐車場で遺体として発見されている。充徳さんの義兄に至っては、名古屋市中村区のホテルで首を吊った状態の遺体が発見された。
借金をめぐるトラブルの可能性もあるとして、警察は捜査を続けている。

引用:2014年4月14日 毎日新聞

まだ、あるのか・・・(;´∀`)

監禁されたとウソの被害届、男を誤認逮捕。理由は、「サラ金の借金をチャラにしたかった」

大阪府警鶴見署は9日、女性に対する監禁・窃盗の容疑で20歳代の男性を逮捕したが、約4時間後に誤認逮捕だったことが分かり釈放した。

「監禁された」と被害を出した女性の言葉をうのみにし、逮捕後に女性の話がウソであることが判明。「ネットで知り合った人に8月、車の中などで4日間監禁され約1万5,000円を盗まれた」との被害届を、この女性は2013年9月27日に提出していた。

男性は住所不定。指名手配して行方を捜していたところ、1月9日午前、神戸市内で男性を発見し逮捕。しかし、男性は監禁を否定。女性から改めて事情を聞いたところ、女性は「一緒に遊んでいただけだった」と明かしたという。

監禁されたとウソをついた理由について女性は「消費者金融に借金があり、事件に巻き込まれて金を奪われたと言えば借金がチャラになると思った」などと説明。大阪府警鶴見署は、女性について軽犯罪法違反(虚偽申告)容疑での刑事責任追及を検討していると発表した。

引用:2014年1月10日 読売新聞

連続殺人の容疑者、「60万円」の返済が犯行動機

千葉県柏市の連続殺傷事件で、池間博也さん(31)に対する強盗殺人容疑で逮捕された竹井聖寿容疑者(24)が、犯行動機について「借金を返さないといけないと思った」と供述していることが捜査関係者への取材で判明。県警は、竹井容疑者をほかの強盗致傷などの容疑で25日にも再逮捕する方針だ。
捜査関係者によると、竹井容疑者は逮捕直後に「金銭目的だった」と容疑を認め、「ネットで知り合った知人に60万円の借金があり、返さないといけないと思った(返済するためにやった)」などと供述したという。

引用:2014年3月25日 朝日新聞デジタル

借金を返済するためにヤミ金を運営。大阪の会社員を逮捕

大阪府警南署は4日に、ヤミ金業を営んだとして貸金業法違反(無登録営業)と出資法違反(高金利)の疑いで、大阪市港区三先の会社員 高木大輔容疑者(43)を逮捕した。
南署によると、2010年8月ごろから約4年間、高金利で現金を貸し出していた疑いがあり、元本と利息計約1,758万円を受け取っていたとみられる。
逮捕容疑は昨年4月~今年3月、大阪府内の40~50代の女性3人に無登録で計約26万円を貸し付け、10日で1割の利息を受け取った疑い。ヤミ金を運営した理由として「借金返済のためにやった」と容疑を認めている。

引用:2014年8月4日 産経ニュース

借金トラブルのまとめ

お金にまつわるトラブルが後を絶ちません。
このような借金事件は貨幣経済がある限りは永遠に続く問題だと思います。
しかし、最近の借金事件などを見ていると悪質な詐欺師(錬金術士)とそれに騙される人という構図の事件が増えているように感じます。
そして、騙された挙句に自殺や犯罪を選択するという悲しい事件がニュースが頻繁に流れてきます。

借金問題で自らの命を絶ったり、犯罪行為を犯すのは非常に残念な話です。日本には借金で首が廻らなくなった人を助けるセーフティーネットがあるという事を是非知って欲しいと思います。

具体的な借金の解決方法として、債務整理(自己破産、個人再生、任意整理、特定調停)という法的手続きがあります。個人再生では借金が大幅に減額できます。自己破産は全ての借金を帳消しにできる手続きです。

もし、ヤミ金などに借りた場合には? 
そもそも相手は違法業者ですから返済しなくても問題ありません。
借用書に捺印したとしても、もちろん返済の必要は無いのです!

借金問題の相談窓口としては、弁護士に無料で相談できる「法テラス」という国が作った組織があります。また、各都道府県には弁護士会、司法書士会などがあります。どちらも電話での無料相談は可能です。弁護士費用も事件解決後に分割で返済できるシステムもあります。

【参考】法テラスホームページ
http://www.houterasu.or.jp/

借金問題で困ったら早まった行動を起こす前に「人生の駆け込み寺」であるセーフティーネットを是非活用して欲しいと思います。
苦しい時には迷わず駆け込みましょう!

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