ブラックでも融資OKという甘い囁き!主婦や年金生活者を狙った悪徳貸金業者の手口

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本当にブラックでもOK?

「ブラックでも融資が可能」、「主婦、年金生活者もOK」
ネットサーフィンしていると、こんな言葉の広告を見かけることがあります。

本当にブラックでも融資を受けられるのか?かなり疑問に思いますね。

そもそもブラックとは「事故情報」を表しています。金融トラブルを管理する信用情報機関に「金融事故」として登録されるのが事故情報です。


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3ヶ月以上返済が遅れたり債務整理や自己破産したりすると、金融に関するトラブルとして事故情報が登録されるわけです。

ブラックリストは5年、最長で10年が登録期間となり、登録が解除されるまで通常であればローンやクレジットなど申し込むことができません。要するに、この期間はブラックでは融資を受けられません。

ところが、こんな理屈を無視するかのように、ブラックでも融資が可能なんてサイトがWEB上には散乱しています。

債務者をカモにする悪徳業者

では、実際にブラックでも融資可能な金融からお金を借りることは可能なのでしょうか。

結論から言えば、クリーンな金融機関から融資を受けるのは ほぼ無理です。

ブラックでも融資する金融屋が存在しているならば、かなり怪しい金融屋であることは間違いないでしょう。

数年前に貸金業法が見直され、「裁量規制」や「利息の制限」などが一段と厳しくなった現状において、ルールを無視して融資する金融屋は怪しいとしか言いようがありません。

それでも、あまい言葉に誘われてついつい手を出してしまうと、とんでもない被害を受けてしまう恐れがあります。

WEBに散乱する悪質業者を例にして、ブラックでも融資が可能か?を検証してみます。

ケース1 貸します詐欺

「審査したところ今の状態ではお金を貸すことはできませんが、保証協会に保証金を支払っていただければ融資いたします」なんて言葉で債務者を誘導して、保証金をだまし取る手口です。

もっと悪質なケースになると、保証金をだまし取ったうえで小さな金額を融資し、そのあとで違法な利息を請求するパターンも増えています。

ケース2 車リース金融

「車を担保に融資します」などといい、小さな金額を融資して返済が遅れれば車を売却してしまう手口です。また、利息という名目ではなくリース料として違法な利息を請求してきます。

借りた金額は5万円なのに評価額30万円前後の車を売却されるといった例も多発しており、かなり悪質な業者です。

ケース3 紹介屋

いまだにWEB上で多重債務者をカモにしている悪徳業者の典型パターンです。

「審査したところ当社ではお金を貸すことはできませんが、融資可能な金融を紹介します」なんて言葉で債務者を誘導して、紹介料をだまし取る手口です。

その結果、闇金を紹介され、借りてしまえば最後です。紹介料を払い、さらには地獄のような返済が始まります。紹介するときに闇金だなんて言いませんから、結構だまされる被害者が多いようです。ここ最近、ソフト闇金も出回っているようなので、特に注意が必要です。

ケース4 整理屋

融資を申し込んだつもりが、「借金を整理しましょう」などと言われ、債務整理をすすめられた結果、高額な手数料を請求されるパターンです。

たちの悪いケースが、そういった悪徳業者と弁護士が手を組んでいることです。悪徳業者からカモを紹介された弁護士は適当に債務整理を行い、ほとんど何も解決していない状態で処理を終わらせ、違法な手数料を要求してきます。

関わると厄介なことになる

無登録で主婦らに金を貸し、法定金利の上限を超える高額の利息を受け取ったとして、大阪府警生活経済課などは16日、大阪市西区、無職東元須美枝容疑者(71)と内縁の夫で無職松田清治容疑者(74)を貸金業法違反(無登録)、出資法違反(超高金利)の両容疑で逮捕した。府警は、2人が約3年半で約220人に約1億1600万円を貸し付けたとみている。・・・「九条のママ」、主婦相手ヤミ金…法定の34倍 読売新聞(2014年9月17日)

悪徳業者に引っかかっても無視できればいいのですが、そう簡単にもいかないようです。

そもそも悪徳業者ですから法律を守る気はありません。
ですから、一度関わってしまえば様々なトラブルが発生してしまいます。

トラブル1 高い金利の請求

最近では「利息」という名目ではなく「手数料」といって高額な利息を請求するケースが増えています。

トラブル2 わけのわからない取り立て

返済が遅れてしまえば、恐喝まがいの取り立てが始まるでしょう。時間も関係なくしつこく取り立てに来ます。

トラブル3 担保を取られる

返済が遅れたり、融資を受けたりする際には、年金証書や預金通帳、キャッシュカードを担保として取られます。勝手に口座からお金を引き出したり、年金の手続きを変更したりと最悪な事態が待ちかまえているので危険です。

トラブル4 終わらない返済

度を越えた悪徳業者になると、返済が終わっても借用証書を返してもらえず、延々と返済を要求されるケースがあります。

ブラックでも融資は可能だが非常にリスクが高い

総合的に判断するとブラックでも融資が受けられるケースはあるようです。

しかし、そのほとんどが闇金や悪徳業者です。少ない金額を融資して、違法な利息や手数料を請求することを目的とする連中になります。

ブラックでも融資が可能!なんて言葉に誘われて、実際に借りたお金は3万円、その3万円で人生を狂わせてしまう債務者が大勢います。

ブラックでも融資が可能の先には、とてつもなく深い闇が待っていることを忘れてはいけません。ルールを守る金融屋はブラックには融資不可能が鉄則です。

多重債務者、またはブラックで問題を抱えている債務者は新しい借り入れを考えるのではなく、現状の借金問題を一日でも早く解決するために専門家へ相談することを強くおすすめいたします。

借金問題に対して「債務整理」が原状回復に一番の手段であることは言うまでもありません。

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