はい、できます。債務整理の中で、カーローンを残したまま他の借金を整理できる方法は「任意整理」と「特定調停」だけになりますが、特定調停の場合には、裁判所を介した手続きとなり手続きにも時間が掛かりますので、早い借金解決を望むなら任意整理が適していると言えます。
任意整理の手続きの最も大きなメリットは、債務整理したい借金を選んで減額交渉ができる事です。
そのため、現在残っているマイカーのローンを任意整理の手続きから外して、その他の借金だけを任意整理すれば良いのです。
任意整理をおこなうと、信用情報に事故情報(ブラック)として登録されますが、現在返済中の自動車ローンに関しては、そのまま残して返済を続けることができます。
自動車ローンを完済すれば問題無しですが、滞納してしまうとクレジット会社(カーディーラー)から自動車は差し押さえられる可能性があります。
通常、自動車ローンの場合は、完済するまでは借主の権利は“使用者”であり、クレジット会社の権利が“所有者”になっているためです。その為、差し押さえを受けても文句は言えなくなります。
任意整理では、債務減額した後の残債は返済しなくてはなりません。あくまで返済能力がある人がおこなう債務整理の手続きです。
自動車ローンの残債プラス任意整理後の残債を合わせた金額がどれ位になって、毎月の返済額をシュミレーションした上で、任意整理の手続きに入る必要があります。無計画に任意整理をおこなうと、結局、自動車ローンも払えなくなってしまい、新たに自己破産を検討しなくてはならなくなります。
返済できなくなるリスクを考えて任意整理をおこないましょう。
また、仕事やプライベートでどうしても、自動車が必要な場合には、現在のマイカー保持は諦めて、全ての債務を対象にした個人再生で大きく借金を減らした上で現金で中古車に買い換えるなどの方法が必要かもしれません。