おまとめローンは、銀行の広告のうたい文句には「借金が一本化できて返済総額が少なくなるという」ことが書かれています。
一見すると多重債務者にとっては良い商品のように聞こえます。しかし、、リスクも大きいローン商品である事を知らなくてはなりません。
おまとめローンを選択しないで、「あの時に任意整理しておけば良かった・・・」という事になり兼ねません。
おまとめローンとは
中小の銀行が多重債務者向けに低金利で融資をおこなうローン商品です。借金が一本化できて多重債務者から脱出できるという事でメリットが多いと感じる人も多いようですが、多重債務者が借りるにはいろいろと問題がある商品です。
メリット
・借金が一本化できる
・トータルの返済額が少なくなる
・低金利の融資
・保証人が不要
デメリット
・返済期間が長期間である(5年〜10年)
・提出書類が多い(収入証明)
・審査が厳しい(3社以上の債務があると通りにくい)
・完済したサラ金から、再度借りる人が多い
おまとめローンを販売する銀行
・東京スター銀行
・楽天銀行
・オリックス銀行
・イオン銀行
おまとめローンの問題点
おまとめローンとは、多重債務者だが、返済能力がある個人に融資をおこない長期間にわたって利息を貰って儲けるという銀行のビジネスモデルです。ある意味、利用するターゲットを絞った「すき間ビジネス」と言って良いでしょう。
実は、この「おまとめローン」利用者の中には返済をしている最中に、すでに完済したサラ金から再度借入れを繰り返す人が一定数いるという事はあまり知られていません。
おまとめローンの返済期間は3年〜10年と長期に渡りますので、その間にお金が必要となり、結局、完済した元のサラ金からの借入れで多重債務に戻ってしまうケースが少なくないのです。
それであれば、最初から任意整理を選択しておけば良かったという話しになります。
また、おまとめローンは審査が厳しいですので、約1ヶ月ほど審査に時間を要します。その間にも多重債務者には取立・催促が来るわけですから、任意整理を選択すれば、弁護士や司法書士が受任通知を送れば、すぐに取立は止まります。
まず、審査がある程度厳しいですので、多重債務者の多くは審査に通りません。このような人たちは必然的に債務整理を選択したほうが良いという事になります。
特に任意整理であれば、整理する借金も選べますし、過払い金が戻る可能性もあります。